Posters, Flyers , DM, etc

撮影から印刷まで



 「写真」と「グラフィックデザイン」と「印刷」は、とても密接につながっています。まだデジタルがなかったフィルム時代、現像や作品のプリントなどは、提携しているプロラボに依頼していましたので、ラボに指示を出せば撮影者の役割は終わります。役割分担が明確であったように思います。当時、色味はビュアーを通してチェックしていましたから、現像を終えたポジフィルムの色が仕上がりの基準だったと言えます。

 しかし、デジタル写真がほとんどの割合を占めるようになってきた今日では、ラボではなく撮影者自身が自らのデータを現像、補正し、必要とされる色空間に即したデータを納品するところまで責任を負うことになります。そのためには撮影技術だけでなく、撮影から納品に至るまで、一貫した色管理(カラーマネージメント)に基づく一連のワークフローを、コンピュータ上で行える技術と知識が必要になります。そこには、色を正確に表示できる高価なモニターをはじめとする色管理の機材、加えて印刷工程についての知識なども求められるようになりました。

 私の場合、もちろん撮影がメインではありますが、ポスターやチラシ、店舗の三つ折りパンフレットなどの制作を、撮影から印刷物製作まで一貫してご依頼いただくこともあります。
例えばペンションやレストランなどの場合、お店の外観・内観やお料理、商品の撮影のほか、オーナーのポートレート、パンフレット、メニューなどのデザインを製作まで、依頼者と相談しながら一貫して手がけることもあります。

 私が撮影だけでなくグラフィックデザインまで手がけるようになったきっかけは、もうかなり前のことになりますが、友人のピアニストから、彼のCD製作のための撮影の依頼と同時に、ジャケットデザインの依頼も受けたことでした。クライアントの想いやイメージに近づきそれを形にするためには、撮影だけでなく、その後のワークフローにも積極的に関われたらいいなと思った出来事でした。

 印刷まで手がけることのメリットは、依頼者と打ち合わせの中で、どんな撮影をして、それをどんな印刷物として仕上げるのか、紙の質感や厚みはどうするのか、パンフレットの場合二つ折りなのか、三つ折りにしたほうがいいのか、などのアドバイスや提案もできますし、ウエブサイトとマッチしたパンフレット、DM 名刺製作など、製作者が変わらず、一貫した作業ができるので、制作コンセプトが一致している場合は特に、依頼者にとっても全体にわたってイメージが掴みやすいことにあると思います。

 グラフィックデザインの仕事は幅も奥も深いです。当然のことながら技術的にも上を見上げればきりがありませんし、制作物の規模によっては、グラフィックデザイナーとアライアンスを組んで、よりクオリティーの高いものをめざした方がいい場合も多々ありますが、撮影から印刷物の仕上がりまでを一貫して担当できるということは、依頼者にとって一つの選択肢ではないかと思います。


ポスター・チラシ













パンフレット・ DM








CDジャケット